建築基準法では、建築物に設ける次のものを「建築設備」と定めているんだ。
- 電気設備、ガス設備、給排水設備
- 換気設備、冷暖房設備
- 消火設備、排煙設備
- 汚物処理の施設、煙突
- 昇降機
- 避雷針
こう見ると私たちの生活に身近なものから、あまり馴染みの無いものまで、かなり色々な種類があるね。
それでは、一つ一つ解説していくよ。
1.電気設備、ガス設備、給排水設備
私たちの身近なものだと、次のようなものだね。
電気設備 : 「照明」「コンセント」「配線」「分電盤」など。
ガス設備 : 都市ガスやLPガスから屋内への「ガス配管」など。
給排水設備 : 「水道配管」「トイレや洗面の排水管」など。
2.換気設備、冷暖房設備
換気設備 : 「キッチンの換気扇」や「全熱交換器(室内と室外の空気を
熱を逃さず入れ替える機器)」など。
冷暖房設備 : 「エアコン」や「ファンコイルユニット」など。
3.消火設備、排煙設備
消化設備と排煙設備は、火災の際に作動する(もしくは使用)する設備のことだね。
消火設備 : 火災の際に作動する「スプリンクラー」や「ドレンチャー」、
「防火シャッター」など
排煙設備 : 火災の際に煙を外へ排出するための換気設備。
ちなみに「常時閉鎖式の防火戸」は建築設備には該当しないよ。
4.汚物処理の施設、煙突
汚物処理の施設 : 「浄化槽」など。
煙突 : ボイラーなどを使う際に設けられる煙突。
5.昇降機
昇降機とは、「エレベーター」と「エスカレーター」のことだね。
エレベーターは人を乗せるものだけでなく、「物を運搬するための専用エレベーター(小荷物専用昇降機)」もあるよ。これも建築設備として扱われるんだ。
※小荷物専用昇降機 … かごの水平投影面積が1㎡以下で、かつ、
天井高さが1.2m以下のものをいう。
6.避雷針
避雷針とは、落雷が建物に直撃して火災等が起こらないために設けるものだね。
雷を避雷針に誘導して、地中に雷を逃がす働きがあるよ。
※高さが20mを超える建築物には、避雷針の設置が必要。
みなさん「建築設備」について理解できたかな?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!